このライフサイクルページでは、Red Hat OpenShift の最新メジャーバージョンについてのみ説明しています。 OpenShift 3 およびそれ以前の OpenShift のバージョンに関する情報は、最新バージョン以外の OpenShift のライフサイクルページ をご覧ください。


Red Hat OpenShift Container Platform のライフサイクルポリシー

概要

Red Hat では、Red Hat OpenShift Container Platform (OpenShift または OCP) の製品ライフサイクルを公開しています。これにより、お客様およびパートナー様は、インフラストラクチャーの計画、導入、およびサポートを効果的に行えます。 Red Hat は、可能な限りの透明性を実現するためにこのライフサイクルを公開していますが、問題が発生した場合はこれらのポリシーに例外を設ける場合もあります。

Red Hat OpenShift Container Platform v4 は、時間で区切られた段階的なライフサイクルを提供し、常に少なくとも 4 つのマイナーバージョンをサポートできます。 サポート期間はマイナーバージョンのリリース時点から固定されており、さまざまなレベルのサポートとメンテナンスが提供されます。 Red Hat は、お客様に計画する機会を十分に提供するため、これらを 4 カ月ごとにリリースすることを目指しています。

リリースされたすべてのエラータには、有効なサブスクリプションによりライフサイクル期間中はアクセスできます。

OCP v4 ライフサイクル

ライフサイクルのフェーズ

フルサポート

このフェーズは、マイナーバージョンの一般提供 (GA)/リリース日に開始し、6 カ月後、または後続のマイナーリリースの GA から 90 日後のいずれか遅い方で終了します。

フルサポートは、公開された対象範囲およびサービスレベルアグリーメントに従って提供されます。同様に、開発サポートも公開された対象範囲およびサービスレベルアグリーメントに従って提供されます。

フルサポートフェーズでは、評価済みの 「重大」および「重要」のセキュリティーアドバイザリー (RHSA) が利用可能になり次第リリースされます。 優先度が「緊急」および一部の「高」のバグ修正アドバイザリー (RHBA) が利用可能になるとリリースされます。その他の利用可能な修正および評価済みのパッチはすべて、定期的な製品アップデートでリリースされる場合があります。 セキュリティーおよびバグを修正するには、お客様にはお使いの OpenShift 環境をサポートされている最新のマイクロ (4.x.z) バージョンにアップグレードしていただくことになります。

メンテナンスサポート

このフェーズは、それぞれのマイナーバージョンのフルサポートフェーズの後に開始し、GA の 18 カ月後に終了します。

メンテナンスサポートフェーズでは、「重大」および「重要」と認定されたセキュリティーアドバイザリー (RHSA) が利用可能になり次第リリースされます。 優先度が「緊急」で、一部の優先度「高」のバグ修正エラータアドバイザリー (RHBA) が利用可能になり次第、リリースされます。その他のバグ修正および機能強化 (RHEA) アドバイザリーは、Red Hat の判断でリリースされる場合がありますが、必ずしもリリースされるとは限りません。


メンテナンスサポートフェーズの終了後も、お客様には引き続きソフトウェアおよびドキュメントをご利用いただけますが、テクニカルサポートについては、サポートバージョンへのアップグレードに対するサポート以外は提供されません。 OpenShift クラスターのフル機能では、Red Hat が提供するホストサービスへのアクセスが必要となる場合がありますが、メンテナンスおよびサポートなしの OpenShift のバージョンでは、このようなサービスの利用は保証されていません。

Extended Update Support アドオン

Red Hat では、すべての偶数番号のマイナーリリース (例: 4.8、4.10、4.12) を、Extended Update Support (EUS) リリースと呼んでいます。

EUS リリースの場合、前述のフルサポートフェーズとメンテナンスサポートフェーズが同じ条件で適用され、リリースの各フェーズの開始日と終了日が設定されます。 OpenShift Container Platform EUS リリースでは、EUS リリース間のアップグレードが容易となり、ワーカーノードのアップグレードが合理化され、ノードの再起動が少なくなる EUS から EUS OpenShift リリースへのアップグレード戦略が計画されます。

Extended Update Support Add-On - Term 1

Red Hat は、すべての EUS リリースに対して、オプションの 6 カ月間の Extended Update Support (EUS) Extended Update Support Add-On - Term 1 を提供します (脚注 [13])。Extended Update Support Add-On - Term 1 フェーズは、特定リリースのメンテナンスフェーズの後に開始します。

Extended Update Support - Long Life Add-on - Additional Term 1 によるサポートは、Red Hat OpenShift サブスクリプション契約をお持ちのお客様向けのオプションサービスです。この期間中、Red Hat は、Red Hat OpenShift の事前定義された一連のマイナーリリースに対して、「重大」および「重要」な影響を与えるセキュリティー更新と優先度が「緊急」のバグ修正のバックポートを提供します。Extended Update Support - Long Life Add-on - Additional Term 1 により、お客様は Red Hat OpenShift の同じマイナーリリースを合計 24 カ月間使用し続けることができ、ミッションクリティカルなアプリケーションを安定した実稼働環境で利用できます。

Extended Update Support - Long Life Add-on - Additional Term 1 は、Red Hat OpenShift Kubernetes Engine、Red Hat OpenShift Container Platform、Red Hat OpenShift Platform Plus、および OpenShift Virtualization Engine のすべての Premium サブスクリプションで提供されます。また、Red Hat OpenShift Kubernetes Engine、Red Hat OpenShift Container Platform、Red Hat OpenShift Platform Plus、および OpenShift Virtualization Engine の Standard サブスクリプションのアドオンとしても利用できます。

  • 注記: OCP 4.12 の Extended Update Support Add-on Term 1 および Term 2 は、x86_64 アーキテクチャーでのみ使用できます。OCP 4.14 以降の Extended Update Support Add-on Term 1 および Term 2 には、サポートされているすべてのアーキテクチャーのサポートが含まれます。
  • Extended Update Support - Long Life Add-on - Additional Term 1 を利用できるかどうか不明な場合や、それがお客様の環境に適しているかどうかを判断するには、Red Hat の営業担当者にお問い合わせください。

    Extended Update Support Add-On - Term 2

    Red Hat は、Extended Update Support Add-On - Term 2 と呼ばれるオプションの 12 カ月間の Extended Update Support を提供します。この期間は、EUS リリースの Extended Update Support Add-On - Term 1 フェーズの終了時に開始します。

    Extended Update Support Add-On - Term 2 によるサポートは、Red Hat OpenShift のお客様が利用できるオプションのアドオンサブスクリプションです。 Red Hat は、Red Hat OpenShift オファリング、OpenShift Kubernetes Engine に含まれるプラットフォームに合わせた Operator、および一部の OpenShift Container Platform、OpenShift Platform Plus、または OpenShift Virtualization Engine サブスクリプションに対して、影響度が「重大」および「重要」のセキュリティー更新と優先度が「緊急」のバグ修正のバックポートを提供します。Operator は Operator ライフサイクルページ に記載されています。 Extended Update Support - Long Life Add-On - Additional Term 1 と Extended Update Support Long Life Add-on - Additional Term 2 (脚注 [13]) を組み合わせることで、お客様は Red Hat OpenShift の同じマイナーリリースを合計 36 カ月間使用し続けることができ、ミッションクリティカルなアプリケーションを安定した実稼働環境で利用できます。

  • 注記: OCP 4.12 の Extended Update Support Add-on Term 1 および Term 2 は、x86_64 アーキテクチャーでのみ使用できます。OCP 4.14 以降の Extended Update Support Add-on Term 1 および Term 2 には、サポートされているすべてのアーキテクチャーのサポートが含まれます。
  • Extended Update Support - Long Life Add-on - Additional Term 2 を利用できるかどうか不明な場合や、それがお客様の環境に適しているかどうかを判断するには、Red Hat の営業担当者にお問い合わせください。

    ライフサイクルの日付

    ライフサイクルの日付/フェーズの履歴については、OpenShift の Red Hat 製品ライフサイクル を参照してください。

    .

    レイヤー化された依存関係にあるコンポーネント

    RHEL CoreOS

    RHEL CoreOS は OpenShift 4 のコンポーネントで、OpenShift のライフサイクルごとに維持されます。OpenShift の各リリースには、RHEL CoreOS の対応するストリームが含まれています。[8]

    OpenShift のレイヤー化されたオファリング

    OpenShift Container Platform は (Red Hat から直接またはパートナー様より提供される) さまざまなランタイムおよびアプリケーションフレームワークを提供しています。Red Hat、パートナープロバイダー、サードパーティープロバイダーが提供するレイヤー化されたコンテンツやコンテナーオファリングはすべて、OpenShift とは別のライフサイクルを維持します。そのため、お客様がお使いの OpenShift の特定バージョンで、コンテンツがどのようにテストされ、認定され、サポートされているのかをコンテンツプロバイダーに確認していただく必要があります。

    Red Hat が提供する製品またはオファリングについては、以下でライフサイクルとテスト情報を参照してください。

    ソフトウェアの分類 提供されるツール/機能 ライフサイクル/テスト済み設定のリンク
    Red Hat OpenShift Operator - https://access.redhat.com/support/policy/updates/openshift_operators
    Red Hat Software Collections PHP, Perl, Python, Ruby, node.JS, Postgres, MySQL, MongoDB https://access.redhat.com/support/policy/updates/rhscl
    JBoss Products Add-ons EAP, EWS/JWS, Fuse, AMQ, BRMS, Data Grid https://access.redhat.com/support/policy/updates/jboss_notes および https://access.redhat.com/articles/5115291


    OpenShift 4.14 のリリース以降、すべての Operator ライフサイクルが Red Hat OpenShift Operator ページ にリストされるようになりました。



    脚注

    1. Red Hat は、バグ修正パッチを作成する一方で、お客様のビジネスに多大な影響を与える重大または重要なバグ修正に対応するための一時的な措置として Hotfix を提供する場合があります。
    2. 最新のメジャーおよびマイナーリリースは、ソフトウェアの機能拡張の代表的な方法です。ロールアップ、アップデート、およびパッチはとくにバグ修正に使用されます。
    3. 最新のセキュリティーアップデート情報: Product Security Center
    4. Red Hat は、利用可能な影響度が「重大」のセキュリティー修正と一部の優先度が「緊急」のバグ修正を提供します。
    5. 対象範囲: https://access.redhat.com/support/offerings/production/soc/
    6. サービスレベルアグリーメント: https://access.redhat.com/support/offerings/production/sla
    7. 利用できるのは、特定のアーキテクチャーに限定されます。
    8. テスト済み設定マトリックスで入手可能な RHEL CoreOS バージョン情報: https://access.redhat.com/articles/4128421
    9. 後続の OpenShift EUS リリースとの重複期間を延長するために、OpenShift 4.6 EUS の終了日は 2022 年 10 月 27 日に延長されました。
    10. 過去の EUS ライフサイクル情報は Extended Update Support (EUS) の概要ページ で参照できます。
    11. テクノロジープレビュー: https://access.redhat.com/support/offerings/techpreview
    12. サードパーティーサポート: https://access.redhat.com/third-party-software-support
    13. OCP 4.12 の Extended Update Support Add-on Term 1 および Term 2 は、x86_64 アーキテクチャーでのみ使用できます。OCP 4.14 以降の Extended Update Support Add-on Term 1 および Term 2 には、サポートされているすべてのアーキテクチャーのサポートが含まれます。